スーツがビジネスマンの戦闘服であるならば、革靴だって戦闘靴。
日々多忙を極めるビジネスシーンにおいて、適切な革靴のサイズ選びができているかは、パフォーマンスに大きく関わります。

この記事では、自分の足にフィットする一足の見つけ方をご紹介していきます。

最高にフィットする一足とともに、 ビジネスを駆け抜けましょう!

目次 – 項目をクリック/タッチすると、該当コンテンツへとびます –

  1. 革靴サイズ選び「基本のき」
  2. スニーカーよりサイズダウンが基本
  3. 海外ブランドのUS・UK・EU対応表
  4. 試着時のチェックポイント
▽サクッと知りたい方向けに【だいたい1分でわかる解説動画】も作りました。よろしければご覧くださいませ。

※記事の内容はセルフチェック用です。お店/ブランドの方に相談できる環境なら、プロに聞くのが最高フィットへの最短距離です!

革靴サイズ選び「基本のき」

革靴サイズ選びは「レングス」と「ウィズ」を抑えればOK。

革靴サイズ選びは「レングス」と「ウィズ」を抑えればOK。
レングスとはみなさんご存知、縦の長さ。(27.0cmなど)
ウィズは、スニーカーではあまり聞かない概念ですが、靴の横幅のことです。
A→B→C→D→E→2E→3E→4E→F→G の順番で横幅が広くなっていきます。
日本人は幅広(ばんびろ・だんびろ)な人が多いと言われていますので、3Eあたりだと安心ですね。

スニーカーと同じサイズじゃダメなの?

革靴はスニーカーのサイズからワンサイズダウンが基本。

なぜなら、革靴には「捨て寸」と呼ばれるつま先の隙間が設計されているからです。
スニーカーを選ぶ際には、足の実寸よりも大きいサイズを選んでいる人が多いかと思います。
それはスニーカーには「捨て寸」がなく、実寸のサイズを選んでしまうとつま先が当たって痛いためです。

ちなみに筆者のサイズ選びはこんな感じです↓
足の実寸 :24.5cm
スニーカー:26.0cm~27.0cm
革靴   :24.5cm(US6.5~7.0)

海外ブランドのUS・UKの選び方は?

REGALなど日本ブランドで購入する際はサイズはcmで表記されているため迷うことはないかと思いますが、問題は海外ブランド。
日本(JP)ヨーロッパ(EU)イギリス(UK)アメリカ(US)の4種類を押さえておけばOKです。

日本(JP)、ヨーロッパ(EU)、イギリス(UK)、アメリカ(US)の革靴サイズ表記の対応表。例えば、日本の24.5cmはUSでは6.5、UKでは6.0、EUでは39です。

便利なTips①:日本サイズの「十の位」と「一の位」と「小数点以下」を足すとUSサイズになります。
例:24.5cm ⇒ 2+4+0.5 ⇒US6.5

便利なTips②UKサイズはUSサイズのハーフサイズダウンで覚えておけば簡単!

※EUサイズの覚え方があったら教えてください。筆者も模索中です。

※ちなみに6.5は「シックスハーフ」と読んだりもします。「ろくてんご」よりちょっと玄人感が出ますね。

※各ブランドの木型によって適切なサイズは変わります!

試着時のチェックポイント

それでは革靴試着時のセルフチェックポイントを解説していきます。
チェックするのは

  • つま先
  • 小指
  • 足の甲
  • です。
    それぞれ見ていきましょう。

    つま先の捨て寸をチェック!

    つま先には捨て寸が必要

    冒頭でも少し触れましたが、革靴には「捨て寸」という概念があります。
    歩くいた時に、靴の中で足の指が動けるように余裕を持たせておくための隙間です。

    履いた時に、つま先に1.0~1.5cm程度隙間があればOK
    これがないと、つま先が窮屈になってしまって、歩くたび痛いです。

    ▼「捨て寸」について動画で見る

    ちなみに、つま先(トウ)は「革靴の命」なんて言われるので、試着の際にはなるべく触らないようにすると、店員さんに「わかってるな」と思ってもらえます。
    「じゃあどうやって捨て寸を測るの?!」と思うかと思います。全くもってその通りだと思います。
    筆者は「感覚」で選んでます。牛乳パックの残量を予想する時のあの感覚です。
    いい方法があったらぜひ教えてください。

    横幅をチェック!

    つま先の次は、横幅をチェック!
    横幅の目安は、足の小指の骨が当たってるくらいです。
    小指が「点」ではなく「面」で当たっているように、という表現もされますね。

    革靴を履いた時に外側から触ってみてチェックしてみてください。

    「ちょっとキツイかも…?」くらいでも大丈夫。
    本革の靴であれば、履くほどに革が伸びて馴染んでいくためです。

    ▼横幅について動画で見る

    羽根の開きをチェック!

    横幅をチェックしたら次は足の甲のサイズをチェック!

    これは、革靴の紐を結ぶ部分(羽根と呼びます)の開きぐらいで見るのがわかりやすいと思います。

    端的に言うと「開きすぎてても、閉じ過ぎててもだめ」です。

    汎用性の高さから革靴一足目に選ばれることが多い「内羽根」タイプの場合、
    靴紐を結んだ時に0.5cm程度隙間が空いているとベストです。

    ▼内羽根の開きぐらいの例
    革靴の羽根は開き過ぎても閉じ過ぎてもダメです。

    特にグッドイヤーウェルト製法の革靴の場合、履いていくうちにソールの中身が沈んで羽根が閉じていくので新品購入時には隙間を空けておきます。

    個人的には、足の甲のサイズ感は、キツイよりゆるいを選んでおいた方がベターだと思います。
    ゆるい場合は、インソールやらタンパッドやら厚手の靴下やらでなんとかできるからです。

    ▼羽根の開きについて動画で見る

    これらを立った状態でチェック!

    最後に、今までのポイントはすべて立った状態でチェックしてください!
    人の足は、立つと体重がかかって広がり、サイズが大きくなるためです。

    座った状態で超ジャストフィット!だと、立った時に窮屈になることが多いです。

    ▼最後のポイントを動画で見る

    あとがき

    革靴のサイズ選びのポイント、伝わりましたでしょうか?
    お店で試着できる場合は、ぜひブランドの人や店員さんに聞いて見てくださいね。

    それではみなさま、良き革靴ライフを。

    明治5年から150年近く“日本人の足のための靴づくり”を続けてきた、日本最古の紳士靴ブランド『大塚製靴』。

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