明治5年(1872年)創業。日本人のための靴を作り続けている、日本最古のシューメーカー
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長期休暇前のオーダー集中に伴い、早期にお届け可能なご用意分に限りがございます。出来る限り早く製作できるよう、職人や素材の調整を進めておりますが、オーダー状況によっては一部の作品について完売となる場合もございます。恐れ入りますが、お急ぎの方はお早めにご覧くださいませ。





今回ご紹介する素材は、

ダイナイトソール



ソールに求められるもの


ソール(sole)。正式名称は「表底」と呼ばれます。

表底は足と地面との間にあって足を保護する緩衝材のこと。もともと地面、土壌などを意味するラテン語の「solum」を語源としており、足が地面と一体化するイメージが持たれていたのがわかります。

そもそも「履き良さ」を感じるには、適度なフィッティング、靴の適度な重さ、耐久性、接地時の衝撃吸収性などが必要となります。特に後者2項目に対して、表底が占める役割は大きいです。


表底の中に占める、革底の役割




ソールと聞いて最初に思い浮かぶのは革底ではないでしょうか。

革底が表底の材料として優れている理由は、まず成形がしやすいこと。特に水分を与えると美しい形状を作ることができ、エレガントさを醸し出します。

また、足の形に馴染みやすいので、長く歩いても比較的疲れにくいのも特徴です。

そして呼吸性に優れているという長所があります。呼吸とは、足の湿気を換気、通気することを指し、靴の中の足を快適に保つために必要なことです。

しかしながら、革底は非常に磨耗しやすく、耐久性が比較的高くないという弱点を持っています。雨などの環境の変化によって、その機能があだとなることもあり、万能ではありません。

ただ、そうした悪条件下においても快適な歩行を約束するものがあります。それがラバーソールです。


ダイナイトソールでなくてはならない理由




トラディショナルな雰囲気を崩さないために大塚製靴が選択したラバーソールは、英国生まれのダイナイトソール

ダイナイトソールが優れたソールであると言えるのは、その極めて優れた歩行性・耐久性にあります。

人の足は一日に約8000回もの「踏付衝撃」を受けています。この衝撃を和らげる上で、ラバーソールの柔らかさは大きな役割を果たすますが、それだけでは不十分です。

それはまさに、足が地面を離れる瞬間、地面を捉えるの瞬間のグリップの柔軟性・安定性。

体のバランスが崩れる瞬間に、人の体はそれを支えようとして、気づかないうちに疲労を重ねています。これが顕著になるのが、片足が地面から離れている瞬間です。

ダイナソールのグリップ力は地面を吸い付くように掴み、体全体に安心感を生み出します。また固すぎず、柔らかすぎない弾力性が地面を捉えるときに足を優しく支えてくれるのです。


心強い、環境に左右されない強固な耐久性




雨の日の濡れた地面においても、革底と違い滑りにくく、 かつ水を吸わないため、耐久性にも優れています。登山などの過酷な条件下で用いられてきた所以です。

靴とはある目的を最良に満たすものを選ぶべきであると考えます。ダイナイトが必要とされるときに、ダイナイト以上に必要とされるものはないのです。


日本の環境との相性




一般的にダイナイトソールというと、雨の日用という考えが強いでしょう。しかし、よく考えてみると、一概にそうとは言えません。

そもそも革靴が生まれたヨーロッパの地面というのは、石畳など凹凸が多い素材で作られています。 それに対して、日本の地面と言うのは、ほとんどがアスファルトやタイルといった表面が滑らかな素材で舗装されています。

またラバーソールと言うと、分厚くてエレガントさに欠けると言う人もいます。しかしダイナイトソールというのは、ラバーソールでありながら革底とあまり変わらない薄さを実現しています。

履き良さとエレガントさを兼ね備えたソール。「履き良い靴」を目指す大塚製靴の理念とも合致する ソールがダイナイトソールです。


ダイナイトソールを使用している靴はこちら ▼

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